潟環境研究所第5回月例会議

 昼過ぎから、新潟市の潟環境研究所の月例会議に出席。講義を2題聞いてきました。ひとつは「芦沼から田園都市へ」、もうひとつは「潟の歴史について〜佐潟を中心に〜」。
 他分野の人の話を聞く機会は少ないので、面白かったです。特に歴史を扱っている人の話はロマンを感じました。昔の文献をちゃんと当たれば、ここ最近の蒲原平野の潟湖のどれとどれが連結していて、どれが孤立していたのかなどは把握できそうでした。

140910

●処理済み
【研究関連】 
 ・プログレスミーティング(8:45-9:50)
 ・論文紹介+輪読(10:00-12:00)
 ・論文添削(N君)→リザルト
【大学】
 ・理科会議(12:00-14:00)
【大学】
 ・分類学会バックナンバーの値段の問い合わせ→図書担当、会計、編集にメール
【その他】
 ・メール送信(3件)

●残務
【日々の仕事】
 ・研究者情報入力(残りはまた今度)

【研究関係】
 ・平凡社図鑑執筆(スイレン科、アリノトウグサ科)
 ・韓国産オグラコウホネ
 ・原稿執筆(14本以上→細かいことは2012年6月10日以前の業務欄を参照)

分類学会庶務幹事】
 ・議事録作成2本
 ・質問対応2件(分類学会関係)
 ・新役員の選定の段取り

【博物館の残務】
 ・竹下書簡の整理→川端氏からの翻刻チェック
 ・自分の標本、ラベル作り(特に大阪RDB関連の標本の整理・登録・配架)

水生植物のシードバンクの発芽方法に関する研究

 今日はプログレスミーティングの後はW君による水生・湿生植物の土壌シードバンクに関する研究の論文紹介がありました。湿潤条件と冠水条件で土壌撒きだしによる発芽試験を行って、出てくる種構成とその量を比較したところ、種構成はあまりかわらず、発芽数は湿潤条件の方が多い、という話。しかし、結果をよくよく見ると土壌から出てきた種は湿生植物ばかりで、肝心の沈水植物は全然出てきていませんでした。
 W君は福島潟から採集してきた土壌に対して、前処理2条件、水深2条件の合計4通りで撒きだして発芽試験をしています。彼らと同じ結果になるでしょうか・・・。

Boedeltje et al., 2002.
Applying the seedling-emergence method under waterlogged conditions to detect the seed bank of aquatic plants in submerged sediments.
Aquatic Botany 72: 121-128.

 
 これ以外にはY君による森の分子生態学2の輪読。フタバガキ科の研究の紹介でした。なかなか4年生には理解するのが難しい内容だったと思います。お疲れさまでした。

教育学部に埋もれる100年以上前の標本

 昼過ぎに研究室に立ち寄られたM田先生から、新たに出てきた100年以上前(明治45年)の植物標本50点程度を引き取りました。
 早池峰山妙高山など今では大っぴらに採集できないものが結構含まれています。教育学部に埋もれていた、師範学校時代の標本の整理とリストアップもなんとか進めないといけません・・・。誰か手が空いている心ある若者はいないでしょうか・・・。

研究計画打合せ

 夕方に10月から社会人ドクターの学生さんとしてやってくるMさんと研究計画の打合せをしました。今日はおおまかなうち合わせと、大学の設備の説明をしました。博士を取るまで色々と大変なこともあるでしょうが、楽しんでやりましょう!

論文チェック

 今日は朝からN君の論文の添削。もう預かってからだいぶ置きっぱなしにしていました。すみません。今度こそ今週中に終わりそうです。
 学生の時に、投稿論文を待たされまくってブリブリと文句を言っていましたが、まさか自分が待たせる側になるとは・・・。ダメ教員です。ゴメンナサイ。