水生植物のシードバンクの発芽方法に関する研究

 今日はプログレスミーティングの後はW君による水生・湿生植物の土壌シードバンクに関する研究の論文紹介がありました。湿潤条件と冠水条件で土壌撒きだしによる発芽試験を行って、出てくる種構成とその量を比較したところ、種構成はあまりかわらず、発芽数は湿潤条件の方が多い、という話。しかし、結果をよくよく見ると土壌から出てきた種は湿生植物ばかりで、肝心の沈水植物は全然出てきていませんでした。
 W君は福島潟から採集してきた土壌に対して、前処理2条件、水深2条件の合計4通りで撒きだして発芽試験をしています。彼らと同じ結果になるでしょうか・・・。

Boedeltje et al., 2002.
Applying the seedling-emergence method under waterlogged conditions to detect the seed bank of aquatic plants in submerged sediments.
Aquatic Botany 72: 121-128.

 
 これ以外にはY君による森の分子生態学2の輪読。フタバガキ科の研究の紹介でした。なかなか4年生には理解するのが難しい内容だったと思います。お疲れさまでした。