韓国水草調査(5日目)

標本作りin韓国

 今日は韓国の北東部で調査。ネムコウホネNuphar pumilaを期待しましたが、やはりベニオグラコウホネ(タイワンコウホネ)Nuphar oguraensis var. akiensis(≒N. shimadai)でした。北緯38°を超えているので、最も北の産地ということになるでしょう。たった2株しか見つけられませんでしたが、とても貴重な産地です。またこの生育地では韓国で唯一のタヌキモUtricularia vulgaris var. japonicaをみることができました。イヌタヌキモU. australisは非常に多いようですので、きっと北朝鮮か韓国の北部にオオタヌキモU. macrorhizaも分布していることでしょう。
 今のところ5勝1敗です。明日、明後日と東南部を回ることができそうなので、韓国を結局一周することができそうです。素晴らしい。
 今日の写真は、ホテルでの標本作成風景。標本の作り方や道具、ポリシーも、お国柄、人それぞれ違います。Dr.Choiの方法は、ダンボールの間に、標本が入った新聞誌と吸い取り紙役の新聞誌を挟んで毎日新聞紙を換えるという方法。どこで作るにしても、乾燥機は絶対に使わないんだそう。色がちょっとでも退色するのが嫌なんだそうです。今回は、その方法に少し従って作っています。