水草研究会第32回全国大会1日目

ナウマンゾウに見守られてポスターセッ

 ついに水草研究会の本番がやってきました。世話役の皆さんに手伝ってもらってようやく準備も整いました。一部、受付漏れがあったり、発表中にパソコンがシャットダウンしてしまったりとハプニングもありましたが、無事に時間通りに終えることができました。
 口頭発表8題、ポスター発表8題、公開講演会1題と非常に盛りだくさんな研究発表会になったと思います。ポスター発表は、これまでの全国集会ではほとんど行ってこなかったので、ぜひともチャレンジしたいと大阪大会では盛り込みました。どれだけ参加者が食いついてくれるか心配でしたが、どのポスターも盛況で(題数が少ないのであたりまえなんですけど)やってよかったと思います。会員の中にはポスター発表がどういうものか知らない人もいたので、「研究発表以外にも、保全事例や活動紹介などでもOK。お客さん相手にゆっくり議論ができる」とポスター発表がどう口頭発表と違うのかアピールすれば申し込みがもっとあったかもしれません。来年以降の課題ですね。写真はポスター発表の様子。
 懇親会は当初とは予定が狂ってしまいましたが、店長が頑張ってくれたこともあり、素敵な懇親会になりました。
 さぁ、明日はエクスカーションです。


●研究発表会参加:106名(水草研究会会員76名、一般30名(うち友の会18名))
●公開講演会参加:127名(水草研究会会員76名、一般51名(うち友の会31名))

■■水草研究会第32回全国集会1日目プログラム■■
11:00〜11:30 総会(講堂)
11:30〜12:30 口頭発表(講堂)
L1.下田路子1・阿部英樹2・杉山聖子3(1富士常葉大学社会環境学部・2中京大学経済学部・3日本学術振興会特別研究員):江戸時代の生け花の花材となった水辺の植物
L2.神谷 要((財)中海水鳥国際交流基金財団):米子水鳥公園における水草の現状-レジュームシフトが起こった?-
L3.平塚智子1・八巻礼訓1・篠原隆一郎1・木内浩一2・山室真澄1(1東京大学大学院新領域創成科学研究科、2千葉県環境研究センター):手賀沼のハス群落が水環境に及ぼす影響

12:30〜13:30 昼食休憩

13:30〜15:20 口頭発表(講堂)
L4.木村保夫(エスペックミック(株)):スイレンはなぜ消えたのか?明治神宮南池、その復活にかけた記録
L5.辻井要介1・森 茂晃2(1島根県立宍道湖自然館ゴビウス、2ホシザキ野生生物研究所)):人工池におけるオニバス保護の取り組みについて
L6.熊澤辰徳・角野康郎(神戸大学理学研究科):マルバオモダカの繁殖体形成フェノロジーと発芽特性
L7.安藤義範((株)建設環境研究所):淀川樟葉地区における絶滅危惧種3種(ホソバイヌタデ、タコノアシ、ミゾコウジュ)の観察記録     
L8.渡辺 肇・魚留 卓(八千代エンジニヤリング(株)):淀川における外来水草対策とその効果について

15:30〜17:00 公開講演会(講堂)
藤井伸二(人間環境大学):氾濫原の植物と琵琶湖・淀川水系の現状

17:00〜18:00 ポスターセッション(ナウマンホール)
P1.中川定一(富山県氷見市):氷見のオニバス(十二町潟のオニバス発生地は国の天然記念物)
P2.松井宏明((株)環境調査技術研究所):殖芽は‘土壌シードバンク’の役目を果たせるか?(問題提起)
P3.山崎真実1・高橋英樹2(1札幌市博活動セ・北大農学院、2北大総合博物館):日本の浮葉性ミクリ属〜分布と形態〜
P4.堀井佳織・角野康郎(神戸大学理学研究科):狭葉性ヒルムシロ属植物の変異の解析と分類
P5.高田みちよ1・小倉直彦2・灰原通晴3,平井智子4(1芥川緑地資料館(あくあぴあ芥川)、2 NPO法人芥川倶楽部、3大阪府茨木土木事務と頃地域支援・防災グループ、4高槻市市長公室政策企画室):芥川におけるミズヒマワリの駆除活動
P6.武林周一郎1・志賀 隆2・淀川水系調査グループ・プロジェクトY植物班2(1大阪市、2大阪市立自然史博物館):淀川水系における外来水草ボタンウキクサの生活史
P7.志賀 隆・淀川水系調査グループ・プロジェクトY植物班(大阪市立自然史博物館):大和川水系淀川水系におけるカワヂシャと外来植物オオカワヂシャおよび雑種の分布
P8.佐藤真貴子1・黒沢高秀1・薄葉正雄2・星嘉一2・長林久3(1福島大・共生システム理工、2白河市建設部都市計画課、3日大・工):南湖公園福島県白河市)のジュンサイ復元に向けた管理方法の提言

18:30〜 懇親会