栃木県シモツケコウホネ調査2012(1日目)

シモツケコウホネの浮葉

 今日(とは言っても書いているのは25日)から二泊三日で栃木県にお邪魔して、シモツケコウホネの調査やら、保全に関する会議やら、研究の打ち合わせをします。
 1日目は1個所生育地を観察して、明日の現地保全に関する会議の打ち合わせ。圃場整備を行ってから調子が悪い、というか異常に感じられることが多くなってきているというのが地元の皆さんが感じていること。沈水葉が突然緑色になってトロける、開花数が激減、浮葉が多い・・・などなど。今のところ、水路のpHが7.5以上、たまに8にもなる(圃場整備以前は7程度)ということと、水量の調節の方法の変化(増水、渇水が極端)、水温の上昇、密度効果(これは本当に効いているかよくわからない)が影響を与えていると思っています。
 今日の写真はシモツケコウホネの浮葉。栃木県日光市にて撮影。記載時にはシモツケコウホネは完全な浮葉はつけない、と書いたのですが、ここ数年日光市の集団ではけっこうつけています。色々な要因があるんでしょうが、高温ストレスが効いているかなあと夢想しています。掘り取って調べたいものです。