韓国水草調査(8日目)

 ふてくされていても仕方ないので、カウンターパートと色々と仕事の話をしました。で、最後に見た池で採集したものがオグラノフサモMyriophyllum oguraense Mikiであることを伝えて、調べてもらうと韓国では恐らく初記録(本当は違うんだけど)であるだろう、ということがわかりました。オグラノフサモが居るということはきっと近くにハリマノフサモ(仮称;オグラノフサモとフサモの雑種)も居るだろうとなって、俄然話が盛り上がりました。11月には再度韓国に訪れて周辺のため池を殖芽がついている個体を探してしらみつぶしに回ることになりそうです。素晴らしいですね。カウンターパートと水草研究のプロジェクトを進めていくことになるかもしれません。
 ただ、韓国にオグラノフサモが生えている、とうのは実は三木茂博士は知っていました。というのも大阪市立自然史博物館の三木コレクションには韓国産のオグラノフサモが1点あり、これを三木さん自身でオグラノフサモとしてまとめているのでした。三木さんはやっぱりスゴイ。こういったことも、論文にちゃんと書こう、という話にもなりました。
 今日の写真は韓国のオグラノフサモM. oguraense Miki。大韓民国慶尚南道にて撮影。