侵略的な水草はインターネットを介して広がっている?

Kay, H. S., and Hoyle, T. S., 2001. Mail order, the internet, and invasive aquatic weeds. J. Aquat. Plant Manage. 39: 88-91.

 水生植物の取引と採集による減少の事例がないかと探しましたが、あまりいい論文がありません。どちらかというと、侵略的な水草の流通に関する文章が散見されました。上記の論文もそんな論文。少し古いですが、アメリカで侵略的と考えられている水草がインターネット上でどのように取り扱われているかを調べた論文です。Yahooで侵略的な水草の名前を入れて上位100ヒットしたサイトの内容を調べ、2-5割くらいが栽培方法の紹介だったり、購入するためのサイトだったりしていて、侵略的水生植物の分布拡大にインターネットを介した流通が大きな影響を与えていると論じています。
※感想:日本でもどのような水草が実際流通していて、産地がどの程度わかっているのか、野外採集物はどの程度の量なのかなど、具体的にデータをまとめる必要があると思います。