寄贈標本の整理

標本整理風景

 午前中から近畿植物同好会の会員さんが数人来館して、ダンボールにして8箱分(およそ2000点)の寄贈標本の整理をしてくださいました。この標本は同会の会員さんからの寄贈なのですが、ラベルが無いので、ラベルから作り直す必要があります。一から見直すには私ひとりでは無理なので、元会長のHさんにお願いして会員さんに集まってもらいました。
 こういった標本の寄贈は各標本庫との交換を含めると年に4-5000点はあります。ちなみに今年は5000弱です。ラベルが入っていないとゴミと同じなので、そういう標本は何年も収蔵庫の奥に積まれたままになります(受け取るなよ、という話しなのですが)。今回の標本はまさにそれで数年置いたままになっていました。
 さて、今日の作業は虫害のチェックと標本の質の確認、ラベル作製です。標本庫はゴミ箱ではないので何でもかんでも収蔵するわけにはいきません。花や果実が無く作製者の意図が感じられないものはカンガン捨てました。S先生の「寄贈を断れるようになったら一人前」という言葉をかみ締めながら作業をしたのでした。次回は再来週の水曜の予定。