行事下見「上賀茂」

白花のカキツバタ

 今日は月末に実施する普及行事・テーマ別自然観察会「上賀茂」の下見に行ってきました。ルートは宝ヶ池とその周りを見て深泥池に行き、大田神社で天然記念物に指定されているカキツバタ群落の見学、という流れ。
 宝ヶ池は三木博士の標本をこれまで見てきていたので、少し期待していましたが、水草は全くなし。キショウブが申し訳なさそうに生えている程度。残念。
 深泥池は、水草屋にとっては聖地の一つで、一回は訪れてみたい水辺の一つ。雑種コウホネが生えているのですが、実はまだ一度も行ったことがありませんでした。だって、採集許可を取るのが大変そうなんだもの。乾燥化や鹿害、外来種の繁茂などで、どれだけひどいのだろうかと思っていましたが、宝ヶ池を見た後だったので、絨毯のように生えるミツガシワ、カキツバタに感動しました。やっぱりすばらしい。でも、ナガバオモダカアメリカミズユキノシタキショウブの繁茂ぶりにはがっかりですね。色々と駆除活動もされているようで、まわりにナガバオモダカなどが積み上げてありました。三木博士が調査していた頃(1920-1930年代)の深泥池は本当にすばらしかったんでしょうねぇ。
 あとは帰る途中にK大I研にNさんと寄ってお話しをして来ました。早く論文書きます。ごめんねぇ。


今日見た水草:Azolla sp.(cristataか雑種)、イトタヌキモ、タヌキモ、ジュンサイヒメコウホネ(広義)、ミツガシワ、カキツバタキショウブ、ナガバオモダカアメリカミズユキノシタ、カンガレイ、ヨシ、セイタカヨシ、マコモ、ガマ