サルスベリ(Lagerstroemia indica L.)

 中国南部が原産と考えられているミソハギ科の樹木。特徴的な花弁、黄色く目立つ短い雄しべとややくすんだ緑色をした長い雄しべ、そして長い雄しべとほぼ同じ長さの雌しべがあります。
 今回は行事で「短い雄しべと長い雄しべに違いがあるのか??」を調べています。調べてみると、当たり前ながら雄しべの長さ、花粉の形には違いがあるけれど、発芽率、発芽スピード、ちゃんと中身ができている花粉の割合はほとんど違いがない感じ(先行研究では花粉の発芽条件、伸長量に違いがあるらしい)。訪花昆虫はオオハキリバチとニホンミツバチが来ていたが、ともに短い雄しべの花粉がたくさん付いていました(訪花昆虫の背中と腹側をちゃんと区別して調査できていないので意味の有無は議論しづらいが・・・)。あとは実際柱頭についている花粉を識別することができたら、なお良いなぁ、という感じです。これは今後の課題でしょうか。