フサタヌキモ(Utricularia dimorphanta Makino)

 日本固有のタヌキモ属植物(タヌキモ科)で、開放花と閉鎖花、更に秋には頂端に小さい殖芽をつけます。産地によってはほとんど閉鎖花しかつけません。補虫嚢がほとんどつかないのも特徴の一つ。
 現在残っている生育地がごくわずかな水草で、新潟県にはもう1産地しか残っていないのですが、先日この産地が地主の意向で完全に他の場所に移植されることになりました。水草屋としては残して欲しいのですが、天然記念物指定されて、池の使用に制限がかかって不便という持ち主の気持ちもよくわかります。で、新潟県の植物関係者からいろいろと相談を受けていました。移植は今日行われたようです。上手く残ってくれると良いのですが・・・
 写真は2003年10月10日、新潟県旧三和村にて撮影。