奈良市湿地調査

Nuphar-love2006-09-09

 今日は評議委員のNさんと奈良市の湿地を回りました。
 過去の文献やら話やらを聞く限り相当良い湿地が残っていることを期待しましたが、かつてたくさんの標本が採集されている大小の池の周りの湿地は期待した結果が得られず。サギソウ(時期的に終わりか)、ヒメタヌキモ、ミズオオバコなど結構期待していた植物を見つけられなかった。無念。
 周辺の田んぼを見て周ると、谷の棚田の最上部の湿地に結構色々な植物を見つけることができました。歩く距離がとても短くて、ハイキングにならないけれど、それなりに楽しめると思いました。もう一回調査に行ったらもっと色々見つけられるかも。いつ行くんだという感じですが。


 以下、今日観察した水生、湿生植物(挙げているのは適当、順不同)。
 ヨシ、(キンキ)カサスゲ、オニスゲ、ヤマトミクリ(絶滅危惧種(全国版、近畿版レッド))、ヤチカワズスゲ、アブラガヤ、コマツカサススキ、ミズガヤツリ、カワラスガナ、ホタルイ、ハリイ、シカクイ、ヤマイ、フトヒルムシロ、ミズトンボ(全国版、近畿版レッド)、コナギ、オモダカ、カキラン(花終わり、全国版、近畿版レッド)ミズギボウシ(大量,花見頃、絶滅危惧種(近畿レッド))キセルアザミ(大量、花見頃)、イボクサ、モウセンゴケサワギキョウ(大量、花見頃)、ヌマトラノオ、キクモ、サワヒヨドリヒツジグサ
 その他、オミナエシ、オガルカヤなど法面に散見された。結構イイ里地です。

 
 今日の写真はミズトンボ。名前の由来は唇弁がトンボのような形に見えるため。