Morphological dormancy【SEEDS 3章】

 午後からゼミでした。キャプテンとMさんから研究の進展具合を聞いたあと、論文紹介。今日の担当はキャプテンです。SEEDSの3章の続きでMorphological dormancy、Morphophysiological dormancyについて。
 Morphological dormancyとは種子の胚が未発達だったり、そもそも未分化であるため発芽できない休眠タイプのことを指します。胚が未発達なグループとしては、もともとの分布が熱帯である科に多いようで、バンレイシ科、アレカ科、デゲネリア科、ラクトリス科、モニミア科、ニクズク科、シキミモドキ科などが挙げられるようです。現在行っている発芽試験に絡みそうな科としてはモチノキ科、アヤメ科、ユリ科、ミツガシワ科、キンポウゲ科にもこういった未発達な胚を持つものがいるらしい。
 未発達どころかそもそも胚が未分化である種子をもつグループは微小な種子を作る種で、ツツジ科の菌従属栄養の種では細胞数が2しかない胚を持つものもあるらしい。未分化な胚をもつ種は寄生植物や菌従属栄養のグループが多いようです(ツチトリモチ科、ハマウツボ科、リンドウ科、イチヤクソウ科、ツツジ科、ヒナノシャクジョウソウ科、シャクジョウソウ科、ラン科、ラフレシア科など)。
 以上、2ページちょっと。面白い内容だからもっとたくさん紹介して欲しいーーー。