レッドデータブック改訂にともなう再調査の打ち合わせ

 今日は出勤してみると休みでした。休日を消化できないので形だけの休日です。困ったものです。
 さて、午後からレッドデータブック改訂にともなう再調査について、大阪府の調査員を担当してもらう人に集まってもらって打ち合わせをしました。実際のデータを見ながら話していくと、案外絶滅している集団が多い。再調査するまでもなく、絶滅判定になった種は以下の通り。これを環境省に出すだけでも2011年1月〆切の第一次報告はいいかなぁ。

大阪府から絶滅した植物:アカウキクサ、オオアカウキクサ(Azolla japonicaなら)、オグラセンノウ、タチスズシロソウ、ヒメビシ、フナバラソウ、ムラサキ、タカサゴソウ、オナモミ、ムサシモ、ミスミイ、ミズトンボ
来年も調査するけどたぶん大阪から絶滅した植物:サンショウモ、ノカラマツ、ゴマクサ、ヒシモドキ、ヒメヒゴタイ、ムカゴソウ

 それにしもて、この調査は予算が全然ついていません。全都道府県での調査には合計1000万程度しかついていません。大阪でも30種以上の対象種、200以上の地点を確認しなければいけないのに20万円もつきません。なめられまくっています。この20万というのも各都道府県に等配分した場合なので、調査範囲も狭く、対象種が多くない大阪はさらに削られておそらく10万ちょっとでしょう。10万ちょっとでバリバリのプロフェッショナル達に何日も仕事をしてもらうことは、普通に考えても無理ですよ。離島や高山を抱えている県は本当に大変だと思います。環境コンサルに業務委託したらいったい幾らかかると思っているのでしょう。環境省は一回そういう見積もりを取ってみればいいんです。更に2011年11月が最終〆切というのもなめています。日本の環境行政の遅れをヒシヒシと感じます。これで本当にいいんですか、環境省の皆さん。