ヒツジグサ Nymphaea tetragona

 今日の写真は、七夕の飾りにつくったヒツジグサです。ヒツジグサは本来は山地から低地のため池、河川のよどみなどに生育していた水草ですが、現在は生育地の環境改変のため、平野部から追われ、山手でしか見られなくなってしまった水草です。本来身近にあったヒツジグサが近くの水辺で見られなくなった代わりに、園芸種のスイレン(睡蓮)がため池や学校の池に植えられるようになりました。白花のスイレンヒツジグサと間違える人もいますが、スイレンは花弁の数が倍くらいあります。またよく伸びる大きな根茎をスイレンはつけるのに対して、ヒツジグサは非常に寸詰まりな塊茎のような茎を地下に作ります。スイレンを知っていてもヒツジグサを知らない人が多いのは、なんだか哀しいものです。
 それはさておき、「展示がちゃんとできますように」。