雑種のオオアカウキクサが繁茂

 私はシダは苦手です。樹木も苦手です。高山植物も苦手です。南の植物も苦手です。ちょっとずつ克服していきたい、と思っています。そう、思ってはいるんです。
 今日は友の会の評議委員のMさんに「シダサロン」なる懇談会に誘っていただいて、仕事のあとに行ってきました。するとよく見知ったメンバーが。色々と面白い話を聞くことができたのですが、特に人と自然の博物館のSさんのオオアカウキクサの話が聞けてよかったです。
 最近、A.cristataが特定外来種に指定されているけれど、アイガモ農法で使用されている雑種系統も逃げ出して増えているらしい。そもそも、在来種を使ったら遺伝的かく乱になるし、外来種はもちろんダメ、じゃあ、稔性のない雑種系統を使えばいいじゃん、として使った結果らしい。導入した雑種系統はそれぞれ冬を越せない、という予測だったらしいのですが、「しかし」というか「やはり」というか、越冬できてしまっている集団がある様子。ちょっとぞっとしない話です。ボタンウキクサの時と似たような感じ。
 大阪城の堀に増殖しているAzollaもこの雑種系統らしい(質問が来て、オオアカウキクサと答えてしまった、訂正せねば)。たぶん、淀川の城北ワンドで爆発的に増えているのも雑種系統の可能性が高いですね。それにしても城北ワンド、外来種、問題種まみれ。


 写真は城北ワンドのAzolla(雑種系統?,赤い部分)とボタンウキクサ(特定外来種,黄緑色)、ナガエツルノゲイトウ(特定外来種,左端の濃い緑)のコラボレーション(Sept. 14, 2007撮影)。