養護学校にて行事

Nuphar-love2007-02-02

 今日は授業をしに平野養護学校へ、スタッフのSゃくさんと一緒に行ってきました。
 普通ならば博物館に来てもらって、物に触れてもらおう、というのが当館のスタンスなのですが、やはり移動が難しいということで出前授業という形をとることにしました。準備は半年近く前から養護学校の先生と何回かやり取りをし、一週間前に学校の下見にいき、行事を行いました。
 1年間の総合学習で野菜(ダイコン、キュウリ、トマト、サツマイモ、インゲンマメ)を育ててきたとのことで、そのまとめの授業です。「自然のめぐみ、植物のめぐみ」という内容で授業をしました(休みを入れて1時間40分くらい?、参加者34名、付き添いの先生も同じくらいで計70名程度)。
 前半は野菜は野生植物を人間が改良したもので、私たちは自然からのめぐみを受けていることを学んでもらうことを目的にしました。野菜を格安で購入して、自分達が育てた野菜をまず思い出してもらい、つぎにSゃくさん特製の花カードを配ってって、野菜と花を対応づけてもらいました。これは運良く全て違うグループなのでいい感じ。野菜と花の対応がついたところで、プロジェクターをつかってどの野生植物もしくは野菜(ジャガイモ、ハマダイコンカラスノエンドウヒルガオホオズキなどなど)がどの野菜の仲間かをあてるゲームをしました。結構、盛り上がっていい感じ。「サツマイモとジャガイモは芋だから仲間ちゃん」という予想通りの答えから「サツマイモはヒルガオ科やんか」という先生よりも詳しい子もいて授業をする側としても面白かった。ただ、問題を多くしすぎたかも。で、前半戦終了。
 後半は持っていった紙に、自分が育てた野菜を書いてもらって、植物の体のつくりを勉強してもらう。目標は植物の体のつくりを理解してもらい、更に野菜といっても食べているところはものによって、根であったり茎であったり葉であったり実であることを知ってもらうこと。これも子どもによって差はあるものの自分なりの観察してきたことを絵にしようと積極的に取り組んでいてよかった。生徒の絵から何枚か選んで解説。タマネギの鱗茎(1枚1枚は各葉っぱの根元が肥大したもの)の話はみんな驚いて聞いてくれた。「へー、へー、へー」とトリビア状態。「じゃあ、茎はどこ?」という突っ込みもあり、こちらが意図したとおりに話が進んでよかった。
 最後に質問タイムを取りました。
 サポートしてもらったSゃくさんには「なかなかよかったのでは」と評価してもらったが、後日、養護学校からなんらかのコメントが来るはずなのでその時によかったかどうかはっきりする予定。
 今回はかなりの準備期間と先生と何回もやり取りをおこなったので良かったが、これを何個もかかえるとなると大変そう。


 写真は行事の様子。