大阪市立自然史博物館第43回特別展「かわいい?こわい?おもしろい!のぞいてみようハチの世界」観覧

大阪市立自然史博物館特別展「のぞいて

 今日は朝から大阪でしなければいけない雑用をこなした後に、現在、大阪市立自然史博物館で開催中のハチの特別展を観覧しました。
 とにかく素晴らしい展示でした。M学芸員撮影の美しい写真とすさまじい量の標本(と文章)でハチ・アリの形態と生き様の多様性、その進化の物語が語られています。系統の話など、一般市民には少し難しい言葉も出てきますが、どのようにハチが進化し多様化していったのかについて、詳しい知識が無い人でも興味をもって見学できるように工夫されています。映像も豊富にあり、観覧者を飽きさせません。ある映像で「おおー、捕まえた!刺しまくってる!」といった大きな声が流れていて、聞き覚えがある声と思ったら私の声でした・・・。とても賢くない感じがしますが、臨場感があって素晴らしい、ということにしておきましょう。
 現在、隣の研究室の学生がハチやアリの社会性を研究していることもあり、セグロアシナガバチフタモンアシナガバチの巣の標本、オオスズメバチの巣や一つの巣に含まれる全個体の標本など興味深く観覧しました。
 内容としてはもう少し社会性、もしくはアリの話を掘り下げて欲しかったです(隣の研究室がやっているから勉強しておきたい、ということなんですが)。もちろん現状で十分おなか一杯なのですけれど。自然史博物館のハチの標本大集合のコーナーは完全にスルーしてしまいました。ここに違う話を入れた方がよかったと思います。ただ、準備する側としては無理だぜ、というのもよくわかります。
 昨年度までは打ち出し係をしていたこともあり、文字の打ち間違えや、ルビの振り間違い、パネルのめくれ具合が気になりましたが、まあご愛嬌でしょう。担当された皆さん、本当に本当ににお疲れ様でした。
 ハチやアリはもちろん、昆虫・生きものに興味のある人、生きものへの興味を子どもに持って欲しいお父さん、お母さんには絶対お勧めの特別展です。特別展は10月14日まで。ホームページは以下のリンクの通り。
 大阪市立自然史博物館第43回特別展「かわいい?こわい?おもしろい!のぞいてみようハチの世界」HP