標本選別

 今日は休日出勤して、朝から花博の際に作られた植物標本の重複分の整理を進めました。
 1990年に大阪で行われた花博で展示されていた植物の多くは、さく葉標本にされ、大阪市立自然史博物館の標本庫に収められています。当時の植物研究室の学芸員が会場に常駐して標本を作っていたのですが、その時に作られた大量の重複標本がプレハブ小屋から先日発掘され(てしまい)ました。1992年に片付けたあと、完全に忘れ去られていたようです。
 重複標本の量は衣装ケースにして30箱。だいたい10000点くらいでしょうか。園芸植物がほとんどですが、なかなか手に入りづらい国の植物、標本にするのも面倒くさい植物の標本もあります。欲しい人もきっといるだろうから発送できるようにしておこう、と思ってH学芸員とIさんと整理を始めたのですが、20年近くプレハブに置きっぱなしだったこともあり虫害がひどくて大変でした。3日間かけて標本をチェックして、3000点くらいまで絞り込みました。丁寧に作られた標本7000点をゴミとして捨てるのは気が引けましたが、置いておいてもしかたありません。虫害を受けないようにちゃんと管理しておかないといけませんね(自戒をこめて)。Hさん、Iさん、お疲れさまでした。
 救出した標本は冷凍処理の後、貰い手探して送ることになります。欲しいと言ってくれる相手先が見つかるといいなぁ。