陸前高田市立博物館の植物標本レスキュー終了!

標本レスキュー作業風景

 今日は朝からH学芸員と一緒に陸前高田市立博物館の泥にまみれた植物標本の修復作業を行いました。
 大阪市立自然史博物館では既にこれまで第1陣400枚、第2陣200枚の修復を終えていますが、更に先日第3陣141枚が届いたので今日から本格的なレスキュー活動を再開しました。ボランティアの皆さんに助けていただいて作業を進めたのですが、集まってくださった方は、なんとこれまでで最高の7人(Tさん、Tさん、Tさん、Kさん、ダブルKさん、Sさん)!!これまでの作業の経験もあり、ドロドロの標本もみるみるうちに修復されていきます。なんと今日で121枚が終わってしまいました。20枚はあらかじめS学芸員が処理してくれていたので、今日で修復作業完了です。あと乾燥させた後に再チェックして梱包する作業が残っていますが、ほぼ終わりといっていいでしょう。素晴らしすぎます!
 今回の作業は学芸員だけでは絶対に処理しきれませんでした。ここまでスムーズに修復作業ができたのも、手弁当で力を貸してくださった皆さんのおかげです。本当にありがとうございました。また、博物館を支えてくれるサポーターの方々と強い信頼関係を築いてきたた先輩学芸員の方々のおかげでもあります(少し大げさかも知れませんが)。
 今回のようなレスキューはどこの博物館でも経験したことがなく、ちゃんと記述を残していくことも大事ですね。SさんのNature Study7月号の記事がうちでは最初のアウトプットになるでしょうか。
 残りの作業をしっかり終わらせて、岩手に標本たちを帰してあげたいと思います。