温排水が外来水草繁茂に与える影響について

 ボタンウキクサの防除について質問対応をした際に、排出基準や環境基準の項目に「水温」が挙げられていないことが話題になりました。
 淀川水系ボタンウキクサのソースとしては、某工場からの温排水が流れ込んでいる木幡池が越冬地となり問題視されてきました。温排水により冬でも水温が高いため、南方系の水草でも越冬できてしまい、外来水草の生産工場となってしまうわけです。温排水を入れなければ改善されることは事例がありますが、お金もかかることなので企業側も簡単には対応できないというのが現実。でも、環境基準や排出基準として水温が挙がっていれば企業側も対応するでしょう、という流れです。当たり前なんですが、水温が環境基本法第16条に言うところの生活環境の問題に直接的に関わるかどうかはなかなか難しいところです。
 温排水が熱帯系の外来水草にとって定着を促進する要因になっているのは明らかなのですが、水温だけを取り上げた総説のようなものはないように思います(不勉強なので探せばあるかも)。ちゃんと日本を含めた事例を取りまとめてレビューを書く必要があると思います。
 誰か書いてくださいー。