ニガカシュウ

 大阪市立大学のTさんが研究室の学生さんを連れて、標本閲覧にきました。ヤマノイモ属を対象に研究しているとのこと。ヤマノイモ属は比較的、花の構造や性型もはっきりと記載されていないものが多いのだとか。意外。ということで、ヤマノイモ属について、ほんの少し教えてもらいました。
 ヤマノイモとナガイモの中間形っぽいのもいるとか(雑種?)、ニガカシュウは日本にほとんど雌株はなく、雄株ばかりなんだとか(牧野,1910)。そういえば、むかごが美味しくないことしか気にしてなくて、花を注視したことがありませんでした。うちの標本庫に入っているニガカシュウの雌株の標本もネパール産でした。雌株を見つけると誉められそう。淀川を歩くときに注意して探そうと思います。ちなみに品種のカシュウイモは逆に雌株ばかりで雄株はほとんどないのだとか(日本の野生植物・草本編?)。この性比の偏りはなんなんでしょう。