栃木県調査1日目

　始発の新幹線に乗って栃木へ。今回は、栽培実験用のコウホネ類の採集と現地での生態調査が目的です。しかし、本来は開花ピークの7月8日から11日位を狙っていたのに、遅れに遅れ、結局この日程になってしまいました。はぁ。
　今日は佐野市のコウホネとナガレコウホネを調査。シモツケコウホネ、ナガレコウホネを記載してから、新聞にも毎年のように取りあげられるようになり、地元でのコウホネの知名度はかなり高くなりました。それに伴なって、去年あたりから調査がとてもしづらくなりました。普通に川に入って作業をしていると「おい、何してんだ。コウホネにさわんな。警察に連れてくから上がれ」とかおっかない言葉をかけられるようになりました。今日もそんなことがあり、これで2回目。ぶらっと立ち寄っての調査はもう無理なのかも。コウホネ属の保全を考えたときには、地元の方の意識が高くなっていて、とても喜ばしいことなのですが、盗人呼ばわりをされるとやる気がかなり無くなります。
　それにしても、「あのー、これをずーっと研究していて、私が名前をつけたんです」と説明しても「嘘こけ！」と一蹴されるのは、貫禄が足りないからかなぁ。