オグラノフサモのタイプ標本(のひとつ)

 写真はMyriophyllum oguraensis Mikiの24枚のSyntypeのうちの1枚です(京都巨椋池, Dec. 5, 1925, S. Miki).
 中国の研究者からMyriophyllum oguraense Mikiの三木コレクションについて問い合わせがあったので対応.

 「タイプ標本の写真を送ってくれ」

とあるので,調べてみるとSyntypeが24枚もありました.三木先生,タイプちゃんと指定して頂戴な.ちょっと手間ですね.どうしようかと思って,その旨を伝えると

 「じゃあ全部写真に撮ってメールに添付してください.更に果実に関しては拡大写真を撮って送ってください」

とのことでした.
 ・・・私共著者に載るのかしらん(載る訳無いですが).
 インターネットが普及することによって今後このようなお願いが増えていきそうです.研究する側としては遠い地域の標本をデジタルデータで簡単に閲覧できてしまえばとってもお手軽です.タイプ標本に関しては早いうちにデジタルデータ化してしまった方が学芸員の手間も省けて良いのではないかと思いました.


 対応の話は置いておいて,三木先生の水草標本を扱えるとは水草人としては感無量であります.多くの重複標本が取られていたり,同じ場所で季節が違う標本があったりと三木先生の研究姿勢がうかがえました.いやぁ,そんな標本をいじれて私,幸せであります.