粟島調査2日目

スカシユリ

 粟島調査2日目。
 今日は(とはいえ、書いているのは12日)、宮口から県道321号に出て、尾根沿いに逢坂山経由で牧平に抜けるパノラマ街道を歩き、海岸沿いに内浦まで。9時スタートの14時着。走行距離は9km程度。尾根沿いは緩やかなくだり坂で、出てくる植物も多様で楽しく植物観察ができました。
 海岸ではコウキヤガラ(エゾウキヤガラ)が生えていて、水草屋としては嬉しくなりましたが、ミクリは見つけられず。島内に水田は無く、ほとんど畑に変わっていました。あと北限のイタビカズラも見つけられず。1972年の記述にはあるのですが・・・。海岸はスカシユリ(イワユリ)が可愛らしい花を咲かせていました。本番は終わっていそうで残念です。残念と言えば、トビシマカンゾウが生えているかと思いきや、粟島には生育していない様子(佐渡に生えているのに・・・)。
 今回の下見は、学部時代に同じI研究室だったMさん(高校教員)に手伝っていただきました。久しぶりに一緒に歩けて勉強になりました。ありがとう。本番も参加していただけるとのこと。学生に渇を入れてやってください(お前の仕事だろ、と言わないように)。こんな風に学生の野外実習に現役の教員が来てもらえるようになるといいなあ、と思ったのでした(もちろん学生実習がメインで人数制限が必要ですが)。やっぱり現場を知っているアツイ教員と知り合いになることは学生にとって大事だと思うのです。
 今日の写真は旗崎のスカシユリ。いやあ、愉快な実習になりそうです。楽しみ楽しみ。