どっこいそれでも生きている

 標本から採集して発芽実験をしているのですが、多くは発芽しません。でも、実は発芽条件が合っていないだけで生きているかもしれません。それを確認するために、最終的には胚を取り出して、テトラゾリウム塩で染色することにしています(バイトのAさんが)。生きていれば呼吸系酵素の活動によって還元されて、赤色不溶性のフォルマザンに変化するというわけです。
 前置きはさておき、染まるものが結構ありました。1999年採集のマルバオモダカは発芽試験ではだめでしたが、ちゃんと染まりました。このチェック方法もなかなかいけますね。Aさん、ありがとうございます。染めるだけで発芽させなくてもいいじゃん、という突っ込みは受け付けません。