マウンターについて思うこと

 今日は定例の近畿植物同好会の皆さんの標本整理作業の日でした。ついにマウント作業(台紙に押し葉標本をテープで貼る作業のこと)が始まりました。2000枚近くありますが、会員の方が5名ボランティアでマウントしてくださいます。とってもすばらしい。ありがとうございます。今日で100枚ちょっと。慣れてきたら一日2-300枚処理できそうです。
 でも、やはりというか、あたりまえというか、標本を利用したことがあまり無い人には上手にマウントするには時間がかかります。見せるべきところが示されている、使える標本にするにはやはり熟練のマウンターが必要なんですよねぇ。現在手伝ってくれているマウンターさん(KさんとSさん)と共に「こうしてほしい」「袋はこのように作って欲しい」など少し口うるさく指導させていただきました。
 マウンターは植物について高い知識を持ち、標本の扱いに熟練している必要があります。完全にボランティアの力を借りて標本整理を進めている標本庫の話しも聞きますが、技術に対してそれなりに賃金を支払うべきだと思っています。・・・と偉そうな事を書いてみましたが、週2日も来てくれているとっても偉い先生方は完全にボランティアなのでした。実際とても助かっているのですが、心苦しくもあります。標本庫のお守りをする学芸員としては、お金を獲ってくる努力が必要ですね。