2008年度普及行事のまとめ

 先日の普及委員会でも出したのですが、2008年度の行事のまとめ、報告を学芸会議で行いないました。
 結果だけ書くと、1999年に比べると・・・


 行事数:72→210(友の会行事を含めると266)
 参加人数:4395人→14998人(友の会行事、たんけんクイズやフェスを加えるともう1.5-2万人くらいプラス)


と、それぞれ3倍位に増えています。市民に対する目に見えるサービスとしては格段に向上していることが数字からも明らかです。これは、学芸側の努力がちゃんと出ていると読むことができます。一方、友の会会員数はここ数年は横ばい状態です。行事数が増加しているにも関わらず、会員数が横ばいなのは、行事数が増えたから何とか維持できているのか、それとも参加者を友の会に取り込む努力が少し足りないのかのどちらかです。複合的な問題だと思いますが、参加者を友の会に取り込むことを行事の際にも地道に行っていくことが必要ですね。
 さて、会議で挙げるげるのを忘れてしまったのですが、これと同様の比較が他の分野でも必要でしょう。博物館の評価に関わる要素は来館者数や行事の数、行事への参加人数だけではありません。収蔵資料の収集や、学芸員の質の高い研究も重要な評価対象でしょう。これは市民に対する目に見えにくいサービスです。行事数が増えたせいで、資料収集や調査研究がおろそかになっては全く意味がありません。ここら辺を加味して評価することによって、行事数が激増していることが良いのか、悪いのか、これから何処まで増やしていくのか、それとも減らすのか、についての落としどころが見えてくるでしょう。